研修修了者の声 東京都杉並区出身 橋本信宏・みゆき夫妻

東京都杉並区出身

橋本信宏・みゆき夫妻

東京都杉並区出身 橋本信宏・みゆき夫妻

 就農後、初めて定植したピーマンの苗もようやく安定し、元気に成長しはじめました。

 インキュベーションファームでの研修が終了したのは昨年12月のこと。それから現在に至る3ヶ月は、新居の整理に農地の整備といった準備に追われる日々でした。
 研修中は、先輩や関係者の方々が整えてくれた環境で作業を行っていましたので、不安や迷いを感じることは特になかったのですが、自分が今後継続して利用する環境を一から自分で築いていくという今回の作業は、これまでにない不安や迷いを伴うものでした。

 それでもピーマン苗を定植し、生育も安定してきた現在。それまでの迷いや不安にかまっている余裕もなく、半ば開き直ったかのように、現在は苗の世話に集中して日々を過ごしています。

 さて、少し話題を変えまして、インキュベーションファームでの研修開始から現在までを振り返って、一番に思うことについて簡単に触れておきます。
 県外から移住してきた私たち夫婦にとって、研修期間中に最低限達成しなければならない課題は、住居と農地の確保でした。これらを準備する上で、多大なる支援を頂いたのはインキュベーションファーム関係者や豊後大野市の担当者の方々ではあるのですが、結果として思うような条件に巡り会えたのは、『運』かなと思います。
 限られた期間の中で農地と住居の二つの希望を同時に叶え、二つの関係性(近距離であること)にも配慮するというのは相当に難しいことだと思います。この点で、満足できる結果を得れたことが、現在までで一番良かったなと思うことです。
 もし、これからいずれかの場所に移住して、就農を検討されている方がいるとしたら、農業の生産に関することばかりでなく、住居と農地にも興味を持たれることをお勧めします。

 ちなみに、住居と農地に一定の満足を得ている私の今後の目標ですが、ピーマン栽培の技術を磨くのは当然としまして、現在所属しているピーマン部会の様な共同出荷・共同販売という農業のあり方に強い興味がありますので、個人で複数の雇用をして生産を拡大するというよりも、農家同士が協力して大きな力を発揮するという方向で農業に貢献していければと思っています。
 出来れば、この豊後大野市で一緒に農業に関わってくれる仲間が増えることを祈りつつ、この文章を締めくくりたいと思います。

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