大分市椎迫出身
平井聡・茜夫妻
『毎日充実しています。』就農・移住して2年目となり率直にそう感じています。
就農1年目は大きなトラブルもなく、目標としていた収穫量もクリアできたので結果には満足しています。ただ、ピーマン栽培をするための準備は大変でした。1月に就農して、3月にピーマンの定植というスケジュールでしたので約2か月間で準備を終えなければならないのですが、ビニールハウスを建てたり、潅水設備を作ったり、農地を整備したりと短期間で色々とやる事が多く、実際に作業をしていると必要な工具を買い忘れていたり、ちょっとだけ部品が足りなかったりと小さなトラブルは多発しました。それでも夫婦で協力しながら作業を進め、家族や指導員の方々の助けもあり、何とか定植の2日前にすべての準備を終えることが出来ました。
ただ苦労したのはここまでで、定植してからはピーマンの肥培管理や収穫、出荷作業は2年間の研修で習得したことをそのまま実践しただけでした。畑が替わったとしても適切な土壌改良や肥料設計、栽培管理ができていればピーマンは順調に育ち、その結果たくさん収穫出来ました。わずか2年の研修でしたが、ピーマン農家として成長を実感できる1年目となりました。
生活においてもサラリーマン時代とは大きく変わりました。例えば、今日どのくらい働くか、何時から何時まで働くかといった事は自分で決めることが出来ます。当然、ピーマンの最盛期は1日の作業時間も長く状況によっては休めない日が続く事もあります。ただ、それ以外の時期はかなり自由が利きますので好きな日に休んだりすることもできます。以前の仕事はシフト制で、特に連休をとる時は会社や同僚の都合を考慮しなければならなかったので、今の自由に休める生活は本当にストレスがないです。
就農2年目となりますが農業に関してはまだまだ未熟なひよっこです。まずは去年の反省やうまくいかなかった事を改善できるように試行錯誤し、少しづつでも成長できればと思っています。
最後になりますが、農業って自然が相手なのでなかなか人間の思い通りにはいきませんが、それだけにうまくいったときには満足や達成感を感じられる仕事です。この文章が新規就農や田舎への移住を考えている人たちの参考になれば幸いです。