遠田光司・由美夫妻 令和５年５月
〈光司〉
今就農して約5ヶ月が過ぎたところです。
ピーマンのビニールハウスも建ち並び、就農1年目の苗も大きくなってきて少しずつですが収穫できるようになってきました。
思えばここまでできるようになったのは2年間のインキュベーションファームの研修のおかげです。
私たちは研修の2年間がコロナ禍の中で行われ、思ったようにコミュニケーションを取れないことも多くありました。
そんな中でも2年間で就農できるようにとご尽力いただいた方々には感謝の念に堪えません。
2年間の研修中は、栽培技術以外の点においても、ハウスの建て方や農機具の扱い、地域との交流、住居と農地探し、各種書類や日誌の作成、簿記の勉強など様々なことがありました。
なかなか大変な日々でしたが、その全てが今に繋がっているのだと就農した畑で作業をしながら実感しています。
とはいえ、就農後も全て順調というわけではありません。先日は盗難に遭い、高価な農機具や資材を盗まれました。さらに研修中には経験しなかった病気に苗が罹り、枯れた木が何本も出ました。
挫けそうになりそうなものですが、指導員の先生をはじめ、研修中にお世話になった方たちに支えられました。
これからもこの場所で農業を続けていく上で不安はないと思っています。
未熟な私たちで、まだまだ色々とお世話になるでしょうがこれから頑張って成長して、いつかお世話になった皆様になにか少しでも恩返しできるようになりたいと思っています。
農業は本当に大変な仕事でうまくいかない事も多いですが意外と楽しいという気持ちをずっともってやることができています。同期の方と仲良くなれたのも大きいと思っています。楽しみをみつけながら楽しく長く続けられるよう励んでいきます。
〈由美〉
インキュベーションで過ごした2年間はとても貴重な経験でした。関わって下さった方々のおかげもあり自分達なりの目標に向かって頑張れました。
ありがとうございました。
今後も夫婦でいろいろな困難を乗り越え絆を深めながら自分達の目標に向かって進んで行こうと思います。
