この地を選んだ決め手
東京都杉並区出身 橋本夫妻
まだ研修が始まったばかりですが、自然豊かな環境と実践的で優れた研修制度を持つ豊後大野市で私たち夫婦が農業人の第一歩を踏み出せたことは、幸運だと改めて感じています。
きっかけは一年半前。テレビで農業法人の情報を知るようになり、思い立って新規就農相談に出かけたことでした。当初は農業を生活の糧とするのは難しいと思っていたのですが、日本全国に目を向けると法人にかかわらず、農家として生活できるところがあること。中には優れた新規就農者の受入制度がある場所があることを知りました。
その後、情報収集を始め、出会ったのがこの豊後大野市です。この地での就農を決めたのは、2度の短期農業体験で豊後大野市のインキュベーションファームを訪れ、研修制度、指導員・里親の方の人柄と実際の指導に触れたとき。想像していた「見て覚える職人的な教育」とは異なり、「これなら身につく」と感じられる教え方(教える人)を見たことでした。募集しているのが第3期生ということもあり、既に研修中の先輩方の活動に加われたことも、そういった理解を深める大きな助けになったと思います。
応募後、10月の選考で無事に受入れが決定し、現在はインキュベーションファームの3期生としての日々をスタートしています。引越し後の整理もままならない状態で慌ただしい日々が続いていますが、同時に充実感も味わっており、特に不満はありません。ただひとつの心残りは、日本一の温泉県に来たのに、まだ温泉に行く暇がないことでしょうか。もし落ち着くことがあるなら、ぜひ近くの温泉地に行きたいです。
まったくの素人からのスタートで、まだまだ未熟ですが、今はお世話になっている里親さんを目標として頑張っています。将来は、私たち夫婦が新規就農される方の目標となれるよう、これからの日々を邁進していきたいと思います。