加藤智次・京子夫妻 令和7年5月

  昨年末に2年間の研修を終え、はやくも半年が過ぎようとしています。
引越しや新しい畑の準備といった慌ただしい時間を経て、無事に収穫時期を迎えています。

  今振り返るとこの2年間は長いようであっという間だったというのが率直な感想です。
研修期間中は、作物を育てるための知識や技術を習得するだけでなく、地域で暮らすということの難しさも実感しました。
まず直面したのは「住まい」の問題でした。住む場所が決まっていない中、畑の場所を考えることが難しく、本当に就農にこぎつけられるのだろうかという不安な気持ちが常にありました。
また、地域との関わりも最初は緊張の連続でしたが、挨拶やイベント参加など、日々の積み重ねを大切にすることで少しずつ顔を覚えてもらえるようになりました。私たちの心配をよそに、地域の方々には温かく迎えていただき、感謝しています。
先輩や地元の農家さんとの出会いも、研修の中で得た大きな財産です。栽培技術だけでなく天候への対応など、惜しみなく教えてくださいました。悩んだときに相談できる存在がいることは、不安が大きく軽減されています。